Pass The Message

輝け個性

第18回目の「人生の旅」メッセージは、斎藤友子さんからのメッセージです。
<廻 由美子さんからのリレーバトンが斎藤友子さんへ>
それではメッセージ、スタート!!

このリレー・エッセイのバトンを渡してくれたピアニストの廻由美子さんとは、
不思議な出会いを致しました。
その神縁あったからこそ、二人で作り上げることが出来た「作品」に感謝しつつ、
彼女の個性輝くピアノにいつもエールを送っています。

さて私、音楽屋さんであります。
5歳の時、ピアノを習い始めました。

小・中・高校と何の迷いもなく習い続け、音大のピアノ科に進みました。
そこでわかった事は、私は大してピアノが上手でない、という現実でした。

音大在学中、ひょんなきっかけから、ジャズピアノ教室に通い始めました。
ブルースのアドリブをごく自然に、華麗に演奏する仲間を目の前にして、
私は大したジャズピアニストにはなれないだろうな、という現実も認識しました。

さて、ここまで一気に筆を進めましたが、ピアノのまわりでウロウロしながら歩いている間、
私は家族、学友、友人etc沢山の多くの人々と出会って生きて来ました。
人々との触れ合いを通して、学び、教えられ、方向性を探りあて、互いに励まし、助け合い、
多くのコトバと交友に支えられながら、人の世は進んで行きます。

クラシックいまいち、ジャズいまいち。
好きな音楽の道ゆえ、後にもひけず「はて、どちらの方向に進めば良いか?」

ピアノを学ぶということは、作曲家の譜面を見て、再現して行くことです。
それが、どうもままならず、パッとしない私。
「よし、真逆を行くか!」と始めたことは、譜面を見ず、覚えたコードをたよりに、ジャズ・ポピュラー・歌謡曲・童謡と、
どのようなジャンルの曲もコードのみで演奏して行く方法でした。

メロディーを聞いただけで自分流に演奏することが出来るという能力が確立した頃、
鍵盤上を漂う指先からひとつのオリジナルのメロディーが浮かび上がりました。
「エッ、私の中には作曲能力が潜んでいたの?」
たまたま遊びに来ていたベーシストに聞かせた所「いいじゃない、友子ちゃん。いい曲だ」と。
このヒトコトの褒めコトバで私の八方ふさがり音楽人生に光がさし込みました。

作曲能力があると自覚した私に次々と曲が舞い降りて来ました。
それを演奏し、CD,譜面を制作し、独自のメソッドによるピアノ教育を確立し、
現在、楽しくTOMOKO WORLDを展開しています。

いかなる状況であろうと、めげないこと、あきらめないこと。
世界でたった一人、自分にしか生み出すことのできない「何か」を求め続けること。
己を信じること。
どのような小さな出来事、小さなコトバも天からやって来た大切なメッセージだと捉え、おろそかにしないこと。

輝け個性。それは大いなる力。

次は打楽器・マリンバ奏者の安江佐和子さんにバトンを渡したいと思います。
マリンバ、そして大きな打楽器から小さな鳴り物まで、彼女の奏でる、
感性の磨かれた響きは聞く人の魂を浄化する域にまで達しています。

2010/11/09
斎藤友子・さいとうともこ

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プロフィール: 斎藤友子
東京生まれ。武蔵野音楽大学器楽学科ピアノ専攻卒。
5歳より大月投網子氏のもとでピアノを始める。音大在学中はクラシックを
辛島伃緒子氏に師事。またジャズピアノを故八城一夫氏に師事。
1980年代より作曲活動を始める。
ピアノ教室シュヴェスター主宰。 www.schwester.jp

<作品>
CD:「風」「ハンブルグの情景」「Back to Bach」「Viola Violet」「平家夢幻」「モダンジャポニズムⅠ」
楽譜:2台のピアノの為の曲集「風」
ジャズピアノ曲集:「バック・トゥ・バッハ」
歌曲集:「モダンジャポニズムⅠ」

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