Pass The Message

自然の中で生きること

第9回目の「人生の旅」メッセージは、
新しい農業の形を模索中で『べじたぶるぱーく』を主宰している植田歩さんからです。
<奥村 健太郎さんからのバトンが植田歩さんへ>
それではメッセージ、スタート!


テーマは「人生の旅」やけど、俺は日々、精一杯生きてるだけ、旅なんかしてる気はしない。

大阪の北の方の田舎で日々、野菜を育てている。
自然は毎日変化するし、野菜はどんどん成長していく。
周りには鳥が飛んでいたり、カエルがいたり。

季節によって、肌で感じる温度や、風の向きも違う。
そんな日々は、いろんな発見や、ドキドキがある。

まぁ自然を相手に何かをしてる人はみんなそうだが、この先、どうなるかもわかんないし、自分がケガをしたら何にもできなくなる。
でも、それが普通なんだと畑ではよくわかる。

無農薬で育てる野菜は、小さくて、うまく育っていない野菜から虫に食われていく。
鳥が何か虫をくわえて飛んでる。
たくさんの生き物が、生きるために、行動し、生きている。

学生、フリーターの時は、何かやらないといけない、とか考えていたような気がする。何かおもしろいことないかなーとか。
その割には、都会という、道がきれいだったり、ビルがしっかり立ってたり、地下道があって、とか、
天気がよかろうが悪かろうが、気にせず生活できるような、無難で、安全な変化のないようなところに住んでいた。
24時間年中無休で遊べちゃうようなところ。

もちろん、だからって、仙人のような暮らしをしようってわけじゃないけど、
今の都会はちょっと物足りないところが僕にはあった。

自然の中で生きることは、日々、自然と向き合うことで精一杯だが、
生きていくには、十分すぎるぐらい、楽しい。

食べ物を育てることで、たくさんの出会いもある。
いろんな経験もさせてもらった。
「しゃーないなー。」
とか言いながら、嫌だ嫌だと思いながら、生きるしかないから、
どうせやったら、楽しく、おもしろく、自分に無理なく生きていきたい。

生きるしかないとか言うと、ネガティブに聞こえるかもしんないけど、ここまで来れたのも、
たくさんの人のお陰だったり、たくさんの生き物に死んでもらって、飯食って生きてきたわけなんだから、
そいつらを無駄にはしたくないというか。

そんなことをいちいち考える俺は変わってるのかもしんないけど、とりあえず、みんな好きに生きていかないと、もったいない。

やりたいことがわかんない人は、畑に遊びに来てみて。

ちっぽけな悩みがどうでもよくなるような自然がそこにはある。

2010年5月31日 うえだあゆむ

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うえだあゆむ
1983年生まれ。
大学中退後、インスタント食品ばかり食べているフリーターであったが
様々な職を転々とするうちに食に興味を持ち、野菜作りをしたいと思う。
2008年より尾崎 零氏の研修生となり、翌年の春より独立して『べじたぶるぱーく』を主宰。
新しい農業の形を模索中である。
http://www.vegetablepark.com/

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